本日夜七時、亀山郁夫新訳版刊行
ポルフィーリィ「ヘ!へ!ラズミーヒン君ですか!あんなのは隅の方で椅子にでもしとけばいいのです。女性たちに雑に扱われるのがよろしい。さて、その男は踏まれた屈辱と悦楽を再び味わいたいと現場へ戻ってきたんですな。へ、へ! しかもそいつは女神にさんざ踏まれておきながら自分は普通だ!ノーマルだ!などとうそぶき平然と他人を見下し歩き回っているんです」ラスコリニコフ「で、では一体誰が··女神に踏まれたんです!?」ポルフィーリィ「え?誰が踏まれた? それはあなたですよ」 ラスコリニコフ「違う!··僕じゃない!」ポルフィーリィ「いいえあなたです。あなた以外踏まれません」